Archive for 11 月, 2008

毎日の食事、運動、睡眠など、生活習慣を見直して健康な身体を維持していくことも予防医学のひとつです。
人間の身体は物を食べることによってエネルギーを得るので、とくに毎日の食事は病気を予防する上でも大切な要素です。
ここでは、食事とがん予防についてお話したいと思います。

まず最初に、塩分は控え目にしましょう。
一日あたりの塩分摂取量として、男性10g未満、女性8g未満が目安ですが、できるだけ少なくすることが望ましいです。
「塩辛」などの高塩分食品は毎日続けて食べないようにし、味付けはなるべく薄くしましょう。
濃い味に慣れてしまった人が薄味に慣れるためには相当な時間がかかりますが、塩分や醤油の代わりにレモンを使ったり、シソなど香りのあるもので風味を付けるなど、工夫次第で塩分は控えられます。

次に、野菜を多く摂るようにしましょう。
野菜は毎食毎に摂りたいものです。野菜をあまり食べないと、胃がんや大腸がんのリスクが高まるそうです。
それとは逆に、ソーセージやハムなどの保存食品、加工肉などは控えめにしたほうがよいでしょう。
また、食べ方についてになりますが、熱いものはなるべく冷ましてから食べるようにしてください。
熱いものを慌てて口に入れて、口腔内や食道の粘膜を傷つけることのないようにお気をつけてください。

このように食事に関して気をつけたいことは色々ありますが、しかしこれを摂っていればがんにならない、という食品や栄養素ははっきりわかっていないのが現状です。
また、がんのリスクを上げてしまう物質をまったく除去するのも困難です。
そのため、がんのリスクを上げてしまう物質を分散させるためにも、特定の食品、栄養素ばかりに偏らずバランスのよい食事を摂るよう心がけてください。
毎日続けてこそ、「予防医学」の意味があるといえるでしょう。

「予防医学」について認識しているいないに関わらず、たばこが健康によくないであろうことは、たいがいの人が知っていることですね。
「予防医学」には病気を未然に防ぐという要素が含まれていますが、たばこと聞いて思い出される最も有名な病気は「がん」でしょう。

禁煙は、もっとも確実ながん予防と考えられています。
喫煙者は、たばこを吸わない人に比べて、およそ1.5倍の確率でがんに罹りやすいそうです。

「わかっちゃいるけどやめられない・・・」そうかもしれません。
しかし、自分の身体のことだけでなく、副流煙によって周りで同じように煙を吸ってしまう家族や友人にもがんのリスクを負わせてしまうという意識を持ってください。
本人がたばこを吸わない人でも、たとえば連れ添ったご主人が喫煙者であった場合、そうでない人に比べて肺がんになる率が数倍に跳ね上がるそうです。
このことから、自分がたばこを吸わないのはもちろんのこと、他人が吸っているたばこの煙(副流煙)も吸わないことが、がん予防になるわけです。

禁煙は、がんの予防のみならず、循環器系や呼吸器系の疾患や糖尿病など、多くの病気の予防につながります。

余談になりますが、妊娠中にたばこを吸っていたお母さんから生まれた赤ちゃんは、生後数日すると哺乳力が弱くなることがあるそうです。
それは、お腹の中にいた頃から母親の喫煙を通して赤ちゃんもたばこを吸っていたことになり、出産と同時にニコチンを運んでいたお母さんからの血液がストップしてしまうため、ニコチンの禁断症状を起こすのだそうです。
そのようなことが起こらないよう、母親だけでなく、その周囲の人もたばこは控えるようにしてほしいものですね。