Archive for 10 月, 2008

「予防医学」は、未然に病気を防ぐことだけでなく、病気になってからでも病気の進行を抑えたり遅らせたりすることも予防と捉えます。
また、病気の再発を防ぐことも「予防医学」に含まれます。
こういった考え方に基づき、予防医学は、一次予防、二次予防、三次予防に分類されます。

「一次予防」は、病気になりにくい身体作りです。
生活習慣を改善し、健康的な身体を維持すると同時に、感染症などの予防接種を受けるなどして病気を寄せ付けない身体にすることです。
「二次予防」は、仮に病気になってしまったとしてもそれを定期健診や検査で比較的早い時期に発見し、適切な治療や生活改善指導などの対策を行い、病気の重症化を防ぐことです。
「三次予防」は、病気治療の過程で、リハビリテーション訓練や保健指導等により、身体の機能回復をめざし病気の再発防止に努めることです。

例えば具体的な例でいうと、がん予防として、がんにならないためにたばこをやめたり食事に気をつけたり感染症の対策を行なうことが「一次予防」となります。
そして不幸にもがんになってしまった場合、定期健診や検査で早期にがんを発見して治療にあたることが「二次予防」となります。
こうして見ると、一次予防、二次予防は医療機関で行なうというより、私たち個人個人が普段から意識して取り組むべき内容であると言えそうです。

病気にならないための努力、そして万が一病気になったとしても、治せる早い時期に発見する努力(検診を受けるなど)を個人々々がすることによって、重大な病気を予防することができるでしょう。

社会はますます高齢化が進み、自分らの健康は自分で守る必要に迫られた世の中になってきました。
病気やけがから自分自身の身を守るための「予防医学」について、個人々々が考えていかなくてはなりません。
「予防医学」といっても決して難しいことではなく、毎日のちょっとした気配りなどでけがや病気は防げるものなのです。

高齢者になると増える、転倒によるケガ。
特に骨は年齢が増えるとともにどんどんもろくなっていきますので、ちょっと転んだくらいでもすぐに骨折してしまうのです。
それから骨折を治すために横になって過ごして、寝たきりの生活を招いてしまう・・・という悪循環に陥ってしまいがちです。
そのようなことにならないよう、日々の生活の中で危険な箇所がないか、今一度チェックしてみましょう。

最初に、最も過ごす時間が長いと思われるリビングです。
床の小さな段差やこまごまと散乱した物を整理することから始めましょう。
電気コードはあちこちに這わせず、巻きつけるグッズなどを使ってきれいにまとめておきましょう。
敷いてあるカーペットのちょっとしためくれなども危険です。
階段は使わない方もいるかと思いますが、もし生活の中の導線で階段がある場合は、滑り止めをあまり出っ張らないようにつけるとよいでしょう。

「手すり」は、階段だけでなく廊下、浴室、トイレにも必要になります。
「手すり」に手をかけて動作をしていれば、万が一何かにつまずいても激しく転倒することは避けられます。

高齢者の転倒事故は自宅で起きていることが案外多いそうです。
毎日生活を送る慣れた場所だからこそ、危険を見落としていないか見直して安心な生活空間を作ってください。